<p align="right"><span class="small-text">公開日: 2024-11-21<br>更新日: 2024-11-21
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# 「事実と価値の峻別」を拒否する
そもそも「何でもいいからただ行動する」「実践(行動)なしに学ぶ」っていう学びと行動(実践)を二分法で分ける考え方は、ビッグブック/12ステップの考え方ではありません。プラグマティズムでは「価値と事実の峻別」っていう二分法を拒否しますよね[^1]。
なので得られた/得られるであろう結果を考慮せずに行動するのも学ぶのも、どちらも 12ステップは想定していないと言っていいでしょう。ここでの「結果」とはプラグマティズムにおける「価値」のことです。ようは、それが自他にとって役にたっているかどうか、ってこと。
繰り返しだけど、「その結果が役に立つかどうか」という価値判断をくぐり抜けない学びも行動も、どちらも12ステップとしてはナンセンスだってことです。そこに二分法を設けて「勉強ばかりではダメ」「行動ばかりではダメ」とするのは、どっちもナンセンスです。[^2]
ここはビッグブックを学んで、最近になってやっとわかってきました。
ビッグブックが前提としている考え方を学ぶのは、ビッグブックを学ぶ上で欠かせないと感じます。
[^1]: 大澤真幸, 2018, 「『信ずる力』を取り戻す思想 ウィリアム・ジェイムズ『プラグマティズム』」, 好書好日,
(2024年11月21日取得, https://book.asahi.com/article/11596182).
[^2]: ようは「学び(お勉強)」と「行動(実践)」を**分けて考えている時点で**、ビッグブックの考え方からは離れてしまっている、ってこと。